男性型脱毛症(AGA)診療ガイドラインに関してのポイント

これまでにもハゲができてしまう男性はいましたが、たいていは年齢のためなどといった理由で積極的な治療を行うひとは珍しかったかもしれませんが、最近では男性型脱毛症(AGA)として治療法も確立されつつあり、一般的なひとたちにもとても身近なものになってきています。これまでは、コスメ化粧品であったり医薬品、医薬部外品、あるいは民間の治療法など、いろいろな方法でハゲをなおそうというこころみはありましたが、はっきりとした根拠のある治療法ではなく、それらを判断できる基準もなかったためにハゲになやんでいる人たちにとってはどんな治療方法を取り入れればよいのかわかりにくいといったデメリットがありました。

そこで、2010年からは日本皮膚科学会から男性型脱毛症(AGA)を診療していくにあたって利用するガイドライン40269が作られ、発表されるに至り、これまでと比べてよりわかりやすく、そして適切な治療に患者さんを導くことができるようになっています。
その男性型脱毛症(AGA)診療ガイドラインは推奨度の分類A、推奨度の分類B、推奨度の分類C1、推奨度の分類C2、推奨度の分類D、と細かく分けられており、薬品や施術によって推奨されるレベルを確認することができます。
男性型脱毛症(AGA)になってしまうのは、男性ホルモンが作られてから酵素のはたらきによってジヒドロテストステロン、DHTという物質に に変換されることで毛周期が正常にサイクルしなくなることが原因ですが、この酵素をブロックすることで抜け毛を引き起きおこしたり髪の毛の成長をはばんでしまう原因となっている酵素を抑制するために使用される飲み薬として薬品名はフィナステリドというものがありますが、プロペシアといった名前でもよく知られていて、1日に1回服用するだけという気軽に飲めるお薬で、食前や食後などの飲むタイミングにも指定がないのでどんなライフスタイルのひとでも取り入れやすいお薬だといえます。
これは外用薬として頭皮の血行を促進して髪の毛が成長しやすくするミノキシジルと合わせて推奨度の分類はAとなっていて、もっとも推奨される治療方法です。ミノキシジルは、カークランドという商品名で知られている音もありますが、外用薬なので1日に2回ほど、朝と晩に頭皮に塗っていきます。4か月から6か月ほどの塗布が目安となりますが、ただしこの外用薬のミノキシジルは心臓病や低血圧があるひとには向かないこともあり、頭皮にかゆみが出たり頭皮が赤くなるといった副作用が出るひともいるので、医師と相談のうえ使用していくことがたいせつです。
そしてその次に推奨度の高い分類Bには、自分の髪の毛を使って植毛をする自毛植毛術で、推奨度の分類C1には塩化カルプロニウムやt-フラバノン、アデノシンなどを使用した治療が分類されています。そして推奨度の分類C2はセファランチンによる治療、そして最後の推奨度の分類Dは行わないよう勧めるもので、人口毛を使った植毛術が分類されています。

ガイドラインを策定の理由はこのように推奨度の高さによって分類していくことで医師など医療従事者はもちろんですし、わたしたち患者として治療を受ける側にとってもどのような治療が効果が見込めておすすめなのかが日本皮膚科学会のお墨付きで分かるので不安を抱えることなく治療に臨んでいくことができるメリットが大きいといえます。中には効果が見込めないのに強くすすめられたことで時間やお金をたくさん失ってしまうといったケースもあるため、根拠がなかったりほどんど根拠が希薄な治療方法にひっかからないいようにするためにも大いに参考になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です